「教祖タカハシ」という漫画を買って読みました。
　心臓病を患い、悪妻にも娘にも虐待され、
　金目当てに何度も殺されそうになる、
　冴えない中年サラリーマンの物語です。
　ある日発作を起こし死にかけた時、
　教祖タカハシと名乗る謎の男と出会い、
　入信して病気も治った太田だが・・・・。
　という、ジョージ秋山の超問題作、宗教漫画です。

　この漫画、９０年に連載されてから実に１３年間も眠っていたのです。
（つまり今年単行本化されたってこと）
　実は私も長年単行本化を願っていた１人なのです。
　というか絶望してました。
　週刊誌漫画の単行本化なんて。

　１３年前、まだ幼い子供の時のことです。
（小学校低学年くらいかな？）
　偶然旅館で見つけたオジサン向けの週刊誌を、
　同い年のイトコと人目を盗んで見た時に
　この漫画に初めて出会いました。
　その時は読めない漢字ばっかりだったし
　とにかく悪妻の残酷ぶりに大ショック！で
「宗教漫画」という認識は全くありませんでした。
　イトコとしきりに「お父さんかわいそう」を連発！
　旅館に置いてあったのは５冊ぐらいだったから
　５話分の話（中盤？）しか知らなくて。
　でもその後どうなったのか凄く気になって・・・。
　でも子供だったからねえ・・・。
　オジサンの週刊誌（ヌード有）なんて・・・。
　親にねだる訳にもいかず、立ち読みもできず！
　１人でコンビニに行くのも不可能だったし。
　そんな訳で時々思い出しては、イトコと
「お父さん漫画どうなったのかね？」
　と、語り合う程度。
　単行本化されることを夢見つつ成長して、
　なんと１３年の歳月が・・・！！！
　インターネットでこないだ発見した時はもう、
　涙!涙！涙！でしたね。感涙モノ♪

　で、感想は？と申しますとですね・・・。
　懐かしい♪という感情は置いといて・・・。
（宗教漫画でありながら）
　実は宗教を否定しているのでは？
　少なくとも巷にある宗教を批判しているような
　そんな気がしましたね。
　相変わらずお父さんはかわいそう！
　そしてなんといっても作品の不可解さ！
　こんな不条理・不合理があるか！ってカンジ。
　漫画の世界なのに妙にリアルですしね。
　宗教漫画なのに「宗教とは何か？」的なことは、
　不思議と考えないというか、
　考えられなくなるというか(笑）。
　多分この主人公は最初に発作を起こした時に
　実は死んだのではないか？
　それならばつじつまが合うような・・・。
　そんな物語でした。ハイ。

　しかし、やたらセックス描写が多かったです。
　ジョージ秋山ならぬ「情事秋山」でしょう。 　

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